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鯉の図鑑その1

鯉の図鑑その2
鯉の図鑑その3

鯉のミニ知識

KOHAKU
(紅白)

紅白はもっともポピュラーな種類です。「鯉は紅白に始まって紅白に終わる」という言葉があるとおり、基木中の基本に当たります。ほかの品種でもそうですが、紅白は体形、地肌、模様の三要素で見ます。白地は、ただ白いだけでなくテリがあるものが緋盤の赤さとマッチします。緋は、ピンク系や柿色系から仕上がって赤くなったもので、キワが良くムラなどない均一性のあるものがベターです。模様は同じものはひとつとしてありませんので、連続した一本緋のものや段物など好みの柄を楽しむことができます。

TAISHO SANSHOKU
(大正三色)

大正三色は紅白に墨が一色加わった品種です。「さんしょく」や「さんけ」などと呼ばれています。紅白と同じく、地体と緋は大切ですが、墨こそが大正三色の力です。黒々として、青味がかったツヤのある墨が望ましく、白地の中にくい込んだものが本物です。流行としては小さな墨の大正三色が上品だと言われますが、大きな墨の三色も魅力あります。とくに肩の墨は鑑賞のポイントになります。飼育しているうちに墨が浮いてくることがあります。これをアト墨と呼び、これも考えて選ぶとよいでしょう。

SHOWA SANSHOKU
(昭和三色)

昭和三色は、黒が地体の鯉に白が被り、さらに緋が加わったものです。その魅力は男性的なダイナミックな墨にあります。墨は変化に激しく、環境や性質などによって墨が浮いたり沈んだりします。頭部は面 割れで、手鰭の元に半染めの墨を持ち、体部は市松紋様でと、摸様は墨で見せます。

UTSURIMONO
(写りもの)

写りものには、白写り、緋写り、黄写りの三種類がありますがそのうち白写 りが近年の代表格です。白写りは真鯉に自い斑紋が現われたものです。その見方は昭和三色と共通 するところがあり、ツヤのある漆墨を持ち、白地のきれいなものが上物です。緋写 りは黒地に緋が被ったものであり、黄写りは黒地に黄の摸様が入ったものです。

BEKKO(べっ甲)

大正三色の赤を除いたものが白べっ甲です。この品種は、明るさと上品さが要求されます。べっ甲の墨は点模様で形成されていて、その墨模様を線で結ぶと、見えざる線模様を形成しているのがわかります。べっ甲には、赤べっ甲や黄べっ甲という品種もいます。

ASAGI(浅黄)

浅黄は、すべての錦鯉の原点に当たります。背が群青または水色で鱗1枚1枚に白くぼけた輪郭がついて、頭は白く抜けて、両頬・腹部・鰭の根元に緋模様があることが基本になります。この品種はとにもかくにも鱗並びが命で、きちんと並んだ鱗と背のブルーを楽しむ品種と言えます。

SHUSUI(秋翠)

ドイツ鯉と浅黄の交配によって得られたのが秋翠です。浅黄の色合いにドイツ鯉の鱗の配列(コケ並み)が合わさったものですから、その鑑賞のポイントは、背のプルーと鱗になります。

KOROMO(衣)

浅黄と紅白の交配により、緋模様の上に藍色の鱗が出たものを藍衣と呼びます。衣を取り去っても紅白と通 用するものが望ましく、藍模様は鱗ごとにならんで入るのものが良品です。藍衣と大正三色の交配でできたものを衣三色、藍衣と昭和三色の交配でできたものを衣昭和と呼びます。


鯉写真: 広島(株)小西養鯉場様にご提供いただきました。